ゆみさな

目指すのは『カッコいいババア』

まずは自己紹介をお願いします。

シンガーソングGAGライターゆみさなです。
20名以上のシンガーさんに楽曲提供し、その内の何曲かはDAMやJOYSOUNDで配信されてます。
また他にも俳優•司会•MV制作•プロデュース•イラストレーター•パペット(エリマキトカゲのエリー)との掛け合い漫才など幅広く活動しています。

「シンガーソングGAGライター」という肩書きに込めた想いを教えてください。

歌を聴いて貰うだけでなく、お笑いを交える事でより楽しい時間をお届けしたい。
辛い事があってもライブの間は少しでも幸せな気分になって欲しい、との思いを込めました。
私は、言葉には人を救う力があると信じています。
だから歌詞も、恋愛より頑張る人を応援する前向きな物が多いです。
歌とギャグで、少しでも誰かを救えたら良いなと思っています。

音楽とお笑いを融合させたスタイルを始めたきっかけは?

私は喋りだすと止まらなくなるタイプなのでMCで時間を超過しない様にしようと台本を書く事を思い付きまして、ならせっかくだから、今まで書き溜めてきたギャグのネタを披露しちゃえと。
そうしたらハコのオーナーも主催者もお笑いの聖地大阪の出身だったのでギャグが大ウケしまして、ゆみさんのギャグ最高や〜世界一や〜とおだてられて木に登り、そのまま降りられなくなりましたw。

ご自身の作品やライブで特に大切にしていることは何ですか?

ライブでは、お客様は大切な時間とお金を使ってくれてるのだから、何が何でも楽しんで帰って頂く事が一番だと考えています。
来て良かった、楽しかった、また来たい。
そう思って頂けたら本望です。
作品は、世界観やテーマを割と明確にしたがるタイプですね。
分かりやすい、共感しやすい、覚えやすい、歌いたくなる。
そんな曲を作りたいです。

楽曲提供をされる際に心がけていることや作曲のこだわりは?

依頼人はお金を払って下さる訳ですから、金額的にも内容的にもご満足頂ける楽曲を提供しなくてはならないと思います。
幸い私は共感力が高いらしくて、打ち合わせの間に依頼人に同調し、依頼人の気持ちになって曲作りをするので、思っていたイメージにぴったりだと良く言われるんですよね。
共感力が私の強みかな。
作曲のこだわりと言うか、私は昭和のヒット曲と大ヒット曲のセオリーしか知らないので、昭和歌謡の懐かしさを感じさせる曲が得意ですね。
昭和歌謡が見直され、その時代の人だけでなく若い世代も昭和歌謡に引かれている時に、昭和歌謡チックな曲を作れるというのは非常に恵まれてると思います。

「エリー(エリマキトカゲ)」との掛け合い漫才はどう生まれたのですか?

もともと日本の芸能界を風刺した『がんばれエリマキトカゲ』という曲を持ってて、この曲の前フリをエリマキトカゲがやったら面白いかも?と思ったのがキッカケです。
私の学生時代に漫才ブームがありまして、元来お笑い好きで漫才も大好きでしたからエリー君と掛け合い漫才を演るのは自然の成り行きでした。
なので腹話術ではなくあくまで掛け合い漫才の相方がたまたまパペットのエリー君だったという事ですね。
どんどん掛け合いが早くなる『捲土重来はねんどちょうだい』や、エリー君がわざとモノの名前を間違える『それ違う』が人気のネタです。

ユーモアと音楽を両立させるうえで苦労することはありますか?

曲とギャグのバランスですね。
あんまりギャグがウケ過ぎると次の曲に行きにくいしw
あとブッキングライブだと持ち時間が短くてせっかくのギャグを披露出来ない事も多く、GAGライターを名乗る意味が無くなる場合もあるんですよね。
なので統一テーマのごくごく短いギャグの間に曲を差し込む『ラッピングギャグ』というのを開発したり、曲数を減らしてギャグを入れたり、いろいろ努力はしてますw
まあ、普通にMCしても何かおかしい事は言いますけどね。
とにかく人を笑わせるのが好きなんで、できるだけ持ち時間の間に何かしらギャグはツッコミたいですw。

普段の創作はどんな環境や時間帯で行うことが多いですか?

私は曲もギャグも勝手に降りてくるタイプなので、環境も時間帯も関係ないですね。
とんかつ屋の店頭で客待ちしてる間に一曲作った事もあるし、倉庫でピッキングしてる最中に作った事もある。
家から駅までの間に一番作って、電車内で二番作って、会社に着くまでに完成させた事もあります。
作曲するのに楽器も楽譜も必要ないタイプなので、いつでもどこでもOKですね。
ただ困るのは、寝なきゃいけない時に面白いネタや良いメロディーが浮かんだ時。
寝れないw
まあ私は夜型なので一番集中できるのは明け方から午前中に掛けてなんですが、その時間帯は手作業に充てる事が多いですね。
フェルトでアクセサリー作るとか歌詞を書き出すとかイラスト描くとか。

日常生活でアイデアが浮かぶのはどんな瞬間でしょう?

うーん、これも『出物腫れ物所嫌わず』で、何か他の作業に集中している時以外はいつでもどこでもOKという感じですよ。
例えばファミレスで隣の人の会話が聞こえて、その中の一言にピンと来たり、誰かが予定が狂ったと言って困ってるのを見たらすぐに代替案が浮かんだり。
実は私、若い頃ずっとバイトや掛け持ちやってて100個近い職歴を持ってるんですよね。
ある時は団子売り、ある時はクラブのホステス、またある時は結婚式場で巫女やったかと思えばご葬儀の相談員やってたり。
そうした様々な職種で積んだ経験が、曲作りだけでなくイベントの企画やその他のアイデアの基になってるんだと思います。
曲作りでもアイデアでも、自分の中にどれだけ多くの引き出しを持ってるかで違って来ますからね。
経験は宝です。

千葉・市川を拠点に活動されていますが、地元ならではの魅力や影響を感じますか?

実は私、地元ではあまり活動してないんですよね。
でも地元を味方に付けると強いので地元でもしっかり活動したいと思ってるんですが、これは今後の課題ですね。
今年8月に隣の行徳の貸しスタジオでライブをやったのですが、他にもライブが出来そうなお店を探したり、カラオケに入ってる曲の宣伝しに、昼カラやってるお店を回ったりしようと思っています。

これまで関わったアーティストへの楽曲提供の中で印象深いエピソードは?

恵中瞳さんの『な•つ•物語ストーリー』は、工藤静香さん、松田聖子さん、小泉今日子さん、今井美樹さんらのバックでギターを弾いていた沼田年則さんとたまたま知り合ったのをきっかけに、私が一人でネットも使わずにクラウドファンディングをやって資金を集め、沼田さんがプロデュース、沼田さんの友人で米米CLUBや尾崎豊さんのサポートキーボーディストだった勝俣隆一さんがアレンジをして下さり、瞳さんが所属している出版社南雲堂の社長がご厚意でプレスからJOYSOUND配信まで一手に引き受けて下さってCD制作した思い出の曲です。
クラファンに参加してくれた方も含め、多くの人の手で作られた一曲ですから、私に取っては掛け替えのない大切な一曲です。

影響を受けた音楽やアーティストはいますか?

それはもう昭和歌謡全般ですね。
昭和は長かったので、ブームもたくさんありました。
懐メロからアイドル、フォーク、演歌、民謡、洋楽、ディスコサウンド、アニメや特撮、数々の映画音楽。
それら全てが血肉になってます。
好きなアーティストも枚挙に暇がありませんが、ディスコサウンドでハマったのはアラベスク、ジンギスカン、ボニーMでしたね。
3年前にK-popにもハマりましたが、一番ハマったのはT-ARA。
なぜかと言うと、ベースがアラベスクのディスコサウンドだったから。
私がジャンルを問わず作曲できるのは、いろんなジャンルの曲を聴きまくったからですね。

音楽活動以外の趣味やリフレッシュ法を教えてください。

最近は行ってないけど、映画館で映画鑑賞するのが好きなんですよ。
日常からかけ離れた世界が好きですね。特撮とかファンタジー、ミステリー。ゴジラなんか曲を捧げるくらい好きw
最近は専らYouTubeで映画鑑賞してますけどね。
あと編曲の練習にカラオケボックスを利用してますが、フリータイムで6〜7時間借りて、一人カラオケも楽しんでます。
明け方からはフェルトでブローチやブレスレット作ったり、イラスト描いたり、時々はスマホのゲームに夢中になったり。
でもやっぱり何かを作るのが好きなんでしょうね。
頭の中で映画やドラマを作ったり、架空の雑誌の表紙を考えたり、気が付くと何かしら妄想してますよw
あ、あと友人たちとのランチ、女子会は最高のリフレッシュになりますね。

今後挑戦してみたい表現やコラボレーションはありますか?

一時期ラジオやネットTVもやっていたのですが、機会があればまたやりたいです。
それと、コロナ前まで月2回デイケアサービスに慰問公演に行っていたのでそれもまた再開したいですね。
声優も俳優もやったし、あとやってないのって何だろう?
今のところやりたいと思った事は一通りやったので、コレというのが思い浮かばない。
とりあえず来年予定している『ゆみさなの楽曲カバー選手権』と怪人同盟のフルアルバムに集中します
そのうちひょっこり何か浮かぶかも。

SOULFUL DAYSの読者に向けて、メッセージをお願いします。

今の時代は年だからって夢を諦めなくていいんですよね。
むしろ年を取ってる事が武器になると思います。
私も、今この年だからこそ出来る事がたくさん増えたんです。
若い人達と比べたらそりゃ残り時間は少ない。だからこそ遠慮せず、やりたい事はやりましょうよ。
やって駄目なら諦めれば良い。
やらずにグズグズ言うのが一番ダサい。
私が目指すのは『カッコいいババア』
あなたは?

ゆみさな
ゆみさな

シンガーソングGAGライターゆみさな
楽曲提供をメインに、司会•俳優としても活動。またMV制作やイラスト、フェルトアクセサリー作りなど多岐に渡る活動をしています。
ソロ活動の他、ユニット「怪人同盟」では夜の女王アリア役も務めます。

楽曲リンク

https://youtu.be/d6cup1cJeTI?si=GHCGXEwyNozMgoAI