
自分の気持ちを大切にしたい、欲張りだから
自己紹介をお願いします。
埼玉県深谷市出身のシンガーソングライター、佐々木かのです。
2007年にアイドル系イベントへの出演で音楽活動をスタート。
結婚と出産を経て、2011年からはピアノ弾き語りシンガーソングライターとして再始動。
子育てと仕事を両立させつつ積極的に音楽活動も続け、ライブハウスから路上まで幅広く活躍。
関東各地を中心に実績を重ね、さらに地元深谷でも活動し、深谷ねぎやイメージキャラクターふっかちゃんのPRなども行っています。
最近では都内から深谷ねぎを発信する音楽ライブイベント「ねぎフェス」も主催しています。
アーティストとしての現在の表現テーマは「純粋純朴」。社会への疑問や喜怒哀楽の感情、母親ならではの心の機微を、メロディアスな楽曲と芯の強さを感じさせる歌声に乗せて伝えています。
音楽を始めたきっかけは何ですか?
地方で営業系の仕事をしていた時に特技を身につけて競合他社に差をつけたいというところから歌を始めました。仕事を辞めた時に漠然と芸能界に憧れ、企業キャンペーンガールのオーディションでSNSから自分のことを発信するようになったのをきっかけにアイドル系ライブ出演のお誘いをいただくようになり、ライブ活動を開始しました。活動をする中で様々な出会いがあり、刺激を受けて作詞作曲を始めました。
周りの方に引っ張り上げてもらって始まった音楽活動ですが、今では音楽なしには生きられなくなっています。
アイドル系イベントからシンガーソングライターへ転身した背景には、どんな想いがあったのでしょうか?
当時は結婚・出産を機にアイドル活動を続けるのは難しいと判断しました。形が変わっても一生音楽を続けるためには楽器を弾ける方が出演できる場所が増えると考えてピアノ弾き語りを始めました。結果、歌詞・メロディ・歌の他にピアノでの表現も加わり、より自分の世界が広がった気がします。
「純粋純朴」というテーマは、どのようにして生まれたのですか?
聴く人に心の奥にそっと届くような曲を伝えていきたいという想いがまずあるのですが、そのためにはカッコいいコードとか格好つけた歌詞は私には必要ないなと思いました。シンプルでわかりやすい言葉やメロディ、コードで表現した方がより伝わりやすいと私自身は考えています。純粋な気持ちを飾らない形で届けたいという想いから「Simply,Puely」というミニアルバムを作成した時から「純粋純朴」というテーマを大事にしてきました。
楽曲制作では、日常のどんな瞬間からインスピレーションを得ることが多いですか?
いつでもどこでも。基本的に公私共にずっと忙しい人間なので、何もしない時間、例えば駅に向かって歩いている時、自転車に乗っている時などにインスピレーションを得ることが多いです。何かを見た時、聞いた時など1つの側面から決めつけることなくいろんな立場から方向から考えるようにしているので、色々と考えを巡らせている時に思いつくことがあったりもします。
弾き語りで大切にしていることは何ですか?
ライブ時の弾き語りについてお話ししますと、曲の情景を思い浮かべてもらえるよう、歌詞を大切に息づかいを大切に歌っています。
アップテンポ曲はお客さまが一緒にのめり込んで楽しめるように自分のテンションもかなり上げて弾き語っています。
一人でなく同じ空間にいるみんなで一緒に楽しむことを大切にしています。

ライブや路上パフォーマンスで特に印象に残っている出来事を教えてください。
ライブでオリジナル曲「Pain」をピアノ弾き語りをした時に初見の男性が涙を流しながら物販席で語ってくれた言葉です。人の苦しみ・悲しみをぶつけた曲なのですが、歌詞に共感していただき「自分はこのままでいいんだ、自分をようやく受け入れることができた、ありがとう」と。後日、SNS経由で「自己否定のループから抜けて前を向けた」と言っていただけて、佐々木かのの曲が良い方向に人の心を動かすことができたと実感できた出来事で嬉しかったです。
他の曲でも、子育て中のお母さんで悩んでいた人などに共感してもいただけたなど、何かしら自分きっかけで誰かの心が動いたエピソードをいただいています。
深谷市や川口市など地域での活動は、音楽にどんな影響を与えていますか?
深谷では、深谷や深谷ねぎ、ふっかちゃんを曲にして歌うことで深谷をいろんな地域に発信しています。佐々木かのきっかけで深谷を知って遊びにきたり、ねぎ料理に興味持ったりふっかちゃんグッズを買ったりなどのお声を聞くと嬉しいです。
川口では、能登半島大震災復興支援募金を呼びかけ、多くの人に協力いただいています。
自分の曲を聴いて欲しいだけでなく、地域を盛り上げたり支援を呼びかけたりという形で自分の音楽が貢献できる形があるというのを知りました。
ふっかちゃんや深谷ねぎなど、地域PRに関わることになったきっかけは?
自分が生まれた土地を何らかで盛り上げたいという気持ちから始まりました。深谷にお店を持つ方や深谷でイベントを開催している方と話したりすることで、さらに深谷の良さを知り、自分にできる形でさらに深谷を盛り上げるように協力したいと考え行動してきました。

母親としての視点は、曲作りや歌詞にどのように影響していますか?
自分だけで完結する世界でなく、必ず2人称である自分の子どもが存在するので母としてこう考える、子どもはどう思うだろうかと考えることがセットになります。それで歌詞の奥行きが出ると考えています。1人だった時には見えなかったわからなかった出来事を曲に盛り込んでいけるのは母になったからこそと思います。
音楽活動と家庭生活を両立するうえで意識していることはありますか?
音楽活動、家庭、仕事全て大切!音楽があるから、家庭があるから、仕事があるからという言い訳はしないようにしています。何とかして時間を工面する、うまく回る方法を考える、先回りして準備するなど常に工夫しています。
日々の生活で「これが私の息抜き!」という習慣や時間はありますか?
美味しいもの食べて、お酒を飲むこと。家族は好き嫌いなく私のご飯を喜んで食べてくれるので、夕飯は自分が食べたいものを毎日作っています。好きなもの食べてお酒を飲む。そして、ぬいぐるみをモフモフして寝ます。
これまでの活動の中で、自分を一番成長させてくれた経験は何ですか?
毎週金曜日にやっていた定期路上ライブだと思います。疲れた日も暑い日も寒い日も言い訳をせずに出かけていました。立ち止まってもらえないときは、自分の課題は何かどうしたら聴いてもらえるか考えたし、立ち止まってもらってかけてもらった言葉は参考になったし励みや自信につながることもありました。
上手くなりたい、良い曲をもっともっと作りたいという動機になったし、特に心が鍛えられたと経験だと思います。

今後挑戦してみたい活動や目標を教えてください。
イベント全体を楽しんでもらえるようなコンセプトがしっかりした音楽ライブをもっともっと主催していき、イベントそのものとシンガーソングライター佐々木かのを多くの人に知ってもらいたいです。あの曲を歌っているのは佐々木かのだ、佐々木かのの〇〇という曲いいよねと、日本全国で話題になるのが目標です。
SOULFUL DAYS読者へ、メッセージをお願いします。
人生一度きり。世間の目だけを気にして年相応とかにこだわるか、自分がやりたいこと大切なことにこだわるか。私は自分の気持ちを大切にしたい、欲張りだから。自分を大切に周りを大切にしてみんながHappyになれる方法を考えてたい!
音楽を通してそんな気持ちもどんどん伝えていきたいです。
みなさんも佐々木かのと一緒にたくさんのHappyを探していきませんか?
ぜひぜひライブなどでお会いできたらうれしいです。

埼玉県深谷市出身のピアノ弾き語りシンガーソングライター。
子育てと仕事を両立させつつ埼玉・都内中心に積極的に音楽活動中。
表現テーマは「純粋純朴」。社会への疑問や喜怒哀楽の感情、母親ならではの心の機微を、メロディアスな楽曲と透き通るながらも芯の強さを感じさせる歌声に乗せて伝えている。
最近では自身主催の「ねぎフェス」という音楽イベントで東京から「ねぎ」を発信するなど多様な活動をしている。
楽曲リンクURL
「Pain」https://youtu.be/m9j1JxuApaE?si=dwJCw93GUoEHYVDj
「曇り空へ」https://youtu.be/Dd2zsLwoA-M
「月の橋」https://youtu.be/_dkgT5WMyZ0