
ジェンダーにとらわれない「自分だけの声」
まずは自己紹介をお願いします。
ウクレレ弾き語り系シンガーソングライターの「なつねぇ」と申します。
ちょっと不思議な生き物ですが、怖くないので仲良くしてくださいね♪
ウクレレと出会ったきっかけ、そして弾き語りというスタイルに至った経緯を教えてください。
もともとエレキギターを弾いていたんですが、数年前に当時組んでたバンドが活動休止になったタイミングでちょうどウクレレを譲り受けて、1人で楽しめるし小さく可愛くて手軽なのですっかり気に入りました♪
触っていると自分とすごく相性が良い楽器なんだなと感じて、それ以来ウクレレばかり弾いているので今ではギターはすっかり弾けなくなってしまいました。。
もともとオリジナル曲を作って表現するのが好きだったので、ウクレレを触ってるうちにやっぱり曲を書きたくなって、どうせなら歌も歌って1人で全部やってみようかと思って弾き語りをはじめました。
“ジェンダーレスボイス”と表現されているご自身の声について、どのように捉えていますか?
きっかけはカラオケで女性VOの曲を原キーで歌ってリスペクトされたいという承認欲求だったので、当初は女性っぽい声、歌い方を意識していました。ですがその後、オリジナル曲をつくって歌うようになった時、自分のアイデンティティを表現するのにこの歌声がすごく馴染んで、それからは男女とかジェンダーにとらわれない「自分だけの声」として捉えて歌っています。この歌声のおかげで自分の表現の幅が広がって、それが逆に曲創りにもフィードバックされて、互いに良い影響が出ていると思います。
これまでの音楽活動の中で、大切にしてきた価値観やスタンスは何でしょうか?
やっぱり創作、曲づくりが自分の音楽表現のいちばんのベースで、その基になっている自分自身の世界観や個性、アイデンティティというものを大切に考えてます。あと、とてもへそ曲がりな人間なので、他の模倣ではない自分にしか表現できない唯一無二のサウンドを発信したいという気持ちもあります。

ご自身の音楽の世界観は、どのように生まれてきたのでしょうか?
サウンド的には、中学生の頃に洋楽に出会ってからロックを中心にイギリスやアメリカのいろんな音楽を聴いてきて、その後日本のインディーブーム~バンドブームという流れを体験したりソウル、ブルース、エスニック的なサウンドにも触れたり、幅広くいろんな音楽に興味を持って吸収できたのは今に生きてるかなと思います。
世界観や歌詞の面では、自然や宇宙、生命や死生観、人間の営みや文化といったものに興味があって、それがベースになっているのだと思います。
最近は量子学や仏教からインスピレーションを受けたりもしたんですが、この2つって全く異なる分野なのに驚くほど共通している部分があって、たとえば時間や存在のあり方だったり、目に見えているものがすべてではないという感覚だったり。。そんなような事を面白がったりしてます。
あ、でも何か特定の宗教にハマったり宇宙意識と繋がったりとかはしてないのでご安心くださいませ(笑)
これまでにリリースされている作品の中で、特にご自身を象徴している1曲を教えてください。
「ロータス」という曲なんですが、お盆にお墓参りで訪れたお寺の池に蓮の花がとても綺麗に咲いていて、その光景からインスピレーションを受けてつくりました。
シンプルで言葉数も少ない曲なんですが、自分の興味や感覚がかなり濃く表れていると思います。過去・現在・未来といった時間はひとつながりで同時に存在しているという感覚、仏教の“いまここにある”という考え方、永遠と一瞬は捉え方次第で重なり合うものなんじゃないか、というようなことを、風に揺れる蓮の花の一瞬の美しさに重ねて歌いました。
ウクレレのアレンジ的にもそんな雰囲気を感じ取れるような幻想的なサウンド作りができたかなと思います。
ある意味、自分のエッセンスが一番自然な形で現れている曲だと思っています。
自主制作で音源リリースまで行われている中で、大変だったことや印象に残っていることはありますか?
作品作りは楽しんでやっているので特に大変と思った事はないですが、やっぱり今どきは皆さん配信で聴いてくださる事が多いので、CDもプレスしたけど思ったほど売れずに在庫がたくさん残ってます(泣)、、

ウクレレという楽器で表現することの魅力と難しさを教えてください。
わたしの場合、いわゆるウクレレらしい弾き方やサウンドから出発しているわけではなくて、自分の音楽を表現するための”ツール”としてウクレレを使っている感覚が強いです。なので一般的なウクレレのイメージとはかなり違った独特なサウンドやアプローチになっていると思います。
とてもシンプルな楽器なので出来る事は限られているんですが、逆に制約がある中で「この楽器でどこまでできるか」と試したり、独自の使い方を考えたりしたりも楽しかったりします。
一方で、今の自分の楽曲やサウンドは、ウクレレで作っているからこそ生まれている部分も大きいと感じていて、ウクレレに出会えて本当に良かったなと思っています。もしこれがギターや別の楽器だったら、たぶん同じ曲にはなっていなかったと思います。
ご自身の音楽は、どんな人に・どんなタイミングで届いてほしいと考えていますか?
あまり具体的に考えた事がないんですが、とにかくいろんな人に自分の音楽を聴いて欲しい、ライブや音源で耳にされた方に自分の音楽が刺さってくれると良いなあと思っています。
これまでの活動の中で、ご自身にとって大きな変化や転機となった出来事はありますか?
活動をはじめる前の話になるんですが、脳の動脈瘤を治療するために大きな手術をしまして、無事に生きてて後遺症も残らなかったらライブ活動を始めようと決めていました。幸い手術は成功して順調に回復できたので、その半年後に初ライブをやる事ができて、そこから今の活動に至っています。
ご自身の音楽を一言で表すとしたら、どんな言葉になりますか?またその理由も教えてください。
「ウクレレ界に混入した異物」→決してネガティブな意味ではなくて、今までのウクレレシーンには無かった、異質で個性的な音、存在でありたいという意志です。
音楽活動以外の時間はどのように過ごされていますか?日常の過ごし方も教えてください。
会社勤めをしているので、平日は普通に仕事をしています。リモートワーク中心なので、家で家族と過ごす時間も多めです。あと、ねこ様が3ニャンいるので、その下僕として忠実にお仕えしています。
家族(ニャンズ含)には日々すごく支えてもらっていて、自分の中でいちばん大切で大きな存在です。感謝してます。

これからの活動で挑戦していきたいことや、広げていきたい表現はありますか?
有名になったりメジャーデビューしたいという欲がないので、自分のペースで良い曲を書いてリリースして、ライブをして、ほどよい規模で活動していくことができれば良いなと思っています。
これから出会いたいリスナーや、届けたい場所があれば教えてください。
今は東京、名古屋が活動の中心ですが、いつかもっといろんな都市でライブができたらいいなと思ってます。今年、久々に大阪でライブの予定が入って喜んでます♪
最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
ここまで読んでいただきありがとうございます。もし少しでも興味を感じていただけましたら、ぜひ音源や動画でわたしの音楽に触れて、感じていただけたら嬉しいです。

ウクレレ弾き語り系シンガーソングライター。
東京・名古屋を中心にライブ活動中。
空間系エフェクトを駆使した浮遊感のあるウクレレサウンドとジェンダーレスボイスで独自の音世界を描く。
アルバム『なつねぇの不思議なせかい』、シングル『空華』を各種配信サイトにてリリース。