蓮音まゆ

出逢いが縁となり、音楽になる——蓮音まゆが届ける「魂のごはん」

まずは自己紹介と、現在の活動について教えてください。

シンガーソングライターの蓮音まゆです。
「森・自然・宇宙」をテーマに、物語や風景が浮かぶような音楽を届けています。

ライブハウスでのバンドライブや弾き語りをはじめ、野外イベントやストリートライブなど、さまざまな場所で活動しています。

楽曲だけでなく、映像やアートなども取り入れながら、自分の音楽の世界をひとつの物語のように体験してもらえる表現を目指しています。

「蓮音まゆ」というアーティスト名に込めた想いを教えてください。

「蓮音」という名前には、蓮の花のように、どんな場所からでも自分らしい花を咲かせたい、そして自分の音を響かせていきたい、という想いがあります。

「まゆ」は、以前から使っていた自分の名前です。

音楽活動を続けていく中で、自分自身の世界観や生き方も含めて表現していきたいと思い、「蓮音まゆ」という名前で活動するようになりました。

音楽を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

子どもの頃は、歌うことが好きだったわけでも、得意だったわけでもなく、むしろ歌えない子どもでした。

ただ、絵や漫画を描いたり、自分でラジオ番組のようなものを作ったりと、頭の中にある世界を形にすることは昔から好きでした。また、「自分を変えたい」という気持ちも、ずっと強く持っていました。

そして、なぜか音楽をやりたいと思い、15歳のときに静岡から東京へ上京して、音楽の専門学校に進みました。今振り返っても、なぜ音楽だったのか、はっきりとは説明できません。でも、そのときに感じた衝動のようなものを信じて始めた音楽が、今までずっと続いています。

歌えなかった自分が歌い、人前に立ち、曲を作るようになったことは、私にとって自分自身を変えていく挑戦でもありました。

子どもの頃に絵や漫画、ラジオで表現していた空想の世界も、今では楽曲やライブの世界観につながっているように感じます。

蓮音まゆの写真

楽曲を制作するとき、一番大切にしていることは何ですか?

正直なところ、曲がどのように生まれてくるのかは、今でも自分自身よく分かっていません。

心の奥深くにある感情や無意識の感覚が、映像や風景として見えてくることがあります。その目には見えないものを、音楽や言葉によって具現化し、ひとつの世界として立ち上げていくことを大切にしています。

特に歌詞を大切にしていて、誰かの言葉をなぞるのではなく、自分にしかできない表現、自分だからこそ生み出せる言葉を、今も模索し続けています。

私の楽曲は、誰かの背中を強く押したり、前へ進むことを促したりするものではありません。聴いてくださる方の心に静かに寄り添い、その人の時間や感情と共にあるような音楽でありたいと思っています。

聴く方それぞれの心の中で、景色や物語が生まれ、その人自身の感情と重なっていく。そんな余白のある楽曲を作ることを大切にしています。

森や自然、宇宙をテーマにした世界観は、どのように生まれたのでしょうか?

もともと静岡の自然に囲まれた環境で育ったこともあり、子どもの頃から自然の中で過ごしたり、空や星を眺めたりすることが好きでした。

ただ、最初から「森や自然、宇宙をテーマにした曲を作ろう」と意識していたわけではありません。自分の内側にあるものを楽曲にしていくうちに、気がつけば、そのような風景を持つ曲ばかりになっていました。

振り返ってみると、静岡で過ごした子ども時代の自然の記憶や、その頃に触れていた本、映画、アニメなどから受けた影響が、自分の中に深く残っているのだと思います。

現実の自然の風景と、物語の中で出会った空想の世界。その両方が長い時間をかけて自分の中で混ざり合い、現在の「森・自然・宇宙」という世界観につながっているのだと感じています。

私の中では「森」と「宇宙」は別々のものではなく、どちらも大きな生命のつながりの中にあるものです。

ライブで一番大切にしていること、お客様に届けたい想いを教えてください。

私がライブで一番大切にしているのは、聴いてくださる方の存在です。

弾き語りやバンドライブ、ストリートライブ、映像や物語を取り入れたワンマンライブなど、さまざまな形で歌っていますが、どのようなライブも、聴いてくださる方がいて初めて成り立つものだと思っています。

私自身もたくさんのライブを重ねていますし、聴いてくださる方にもそれぞれの日常があり、さまざまな音楽やライブに触れていると思います。だから、ライブのすべてを鮮明に覚えていただくことは難しいかもしれません。

それでも、一曲、一つの言葉、一つの景色、あるいはそのときに感じた感情など、何か一瞬でも心に残るものがあればいい。いつかふと思い出してもらえるような、記憶に残る瞬間のあるライブが理想です。

私たちには、それぞれに限りある「生命という時間」があります。その大切な時間の中で出会い、同じ場所で音楽を共有できることは、決して当たり前ではありません。

一緒に過ごした時間が、聴いてくださった方の人生のどこかに、小さな景色や記憶として残ってくれたら嬉しいです。

普段、音楽以外ではどのような一日を過ごしていますか?

私にとって音楽は日常そのものなので、「音楽以外」とはっきり分けることが、実はあまりありません。曲やライブのことを考えたり、作品を作ったりしながら過ごしていることが多いです。

それ以外では、家庭菜園で野菜を育てています。植物の成長を見守ったり、自分で育てた野菜を収穫したりする時間は、制作とはまた違った楽しさがあります。

映画やアニメを観たり、本や漫画を読んだりすることも好きです。物語やさまざまな世界に触れることが、気分転換であると同時に、知らないうちに自分の楽曲や世界観にもつながっているのだと思います。

また、「ポケット宇宙ユニバースキーホルダー」という、宇宙をモチーフにしたハンドメイド作品も制作しています。小さなキーホルダーの中に、一つひとつ違う宇宙を作るような感覚で、楽しみながら制作しています。

ポケット宇宙キーホルダーの写真

畑仕事や自然と触れ合う時間があるそうですが、その時間はご自身にとってどんな存在ですか?

畑仕事や自然に触れる時間は、私にとって日常に根を張るような時間です。

種を蒔いても、すぐに芽が出るわけではありません。天候や季節によって思いどおりにならないこともありますが、少しずつ育ち、花が咲き、実がなる。その過程を見ていると、人間も自然の一部として生きているのだと感じます。

普段は音楽やライブのことを考え、頭の中でさまざまな世界を巡っていますが、土に触れていると、今ここにある時間や生命に意識が戻ってきます。

自然はこちらの都合に合わせてくれるものではありません。それでも、それぞれの生命が自分の時間を生きている。その姿に触れることが、心を整える時間にもなっていますし、私の音楽や「森は生きている」という世界観の根底にもつながっていると思います。

オフの日はどのようにリフレッシュしていますか?

音楽が日常そのものなので、完全な「オフの日」は、実はあまりありません。休んでいるときでも、曲やライブのことを考えてしまうことが多いです。

旅をすることも好きですが、出かけた先で風景を撮影したり、ミュージックビデオに使えそうな素材を探したりするので、完全に仕事や制作から離れた旅には、なかなかなりません。でも、普段とは違う土地や景色に触れること自体が、私にとってリフレッシュになっています。

ほかにも、お客さんとしてライブやイベントへ出かけたり、映画やアニメを観たり、本や漫画を読んだりしています。ときには友人と温泉へ行き、ゆっくり身体を休めることもあります。

完全にオンとオフを分けるというより、好きなことを楽しみながら、そこで受け取った刺激や景色が自然と次の表現につながっていく。そんな過ごし方が、自分には合っているのだと思います。

最近ハマっていることや、日常の小さな楽しみを教えてください。

アニメや漫画は、最近というより子どもの頃からずっと好きです。最近は、アニメのイベントやコミックマーケットに、足を運ぶときもあります。

長時間並んだり、会場内をたくさん歩いたりと、こうしたイベントは想像以上に過酷です(笑)。それでも、好きな作品やキャラクターを目の前にすると、驚くほど興奮してしまいます。

また、アニメをリアルタイムで観ることも、日常の小さな楽しみです。放送を待ち、物語の続きを同じ時代にリアルタイムで見届けられることは、考えてみると、とても幸せなことだと感じます。

大人になると、心から夢中になれるものや、興奮するほど好きになれるものは、作ろうと思って作れるわけではありません。だからこそ、今でもそこまで心を動かしてくれる作品があることを、とても嬉しく感じています。

会場に集まる人たちの「好き」という熱量に触れられることも楽しいです。「好き」という気持ちは、人を実際にその場所まで動かすほどの、大きなエネルギーなのだと改めて感じます。好きなものがあるって、いいですよね(笑)。

もっと身近な日常の楽しみは、寝るときや目が疲れたときに、ドラッグストアやコンビニで売ってる、蒸気で温めるアイマスクを使うことです。目元が温かくなると、驚くほどに、すぐに眠れたり、とにかく最高で、幸せな気持ちになれたりします。
毎日やりたいくらい。
ほんの短い時間ですが、私にとって大切な癒やしです。

蓮音まゆの写真

音楽活動の中で、忘れられない出来事や転機はありますか?

15歳で静岡から東京へ出て、音楽の専門学校へ進んだことが、すべての始まりでした。

活動を続ける中で大きかったのは、バンドメンバーや先生方との出会いです。音楽の技術だけでなく、表現することや音楽と向き合う姿勢など、多くのことを教えていただきました。

そして、共に音楽を作っていたメンバーとの突然の別れも、忘れることのできない出来事です。亡くなった友人やメンバー、両親は、今でも夢の中に現れます。一緒に遊んでいたり、ときには生き返っていたりして、夢の中の私も「そんなことがあるのだろうか」と驚いています。

現実ではもう会えなくても、記憶の中や夢の中では、今も一緒に時間を過ごすことがある。その感覚は、私の生命や時間に対する考え方、そして楽曲にも、どこかでつながっているのだと思います。

大きなステージに立ったときの景色や、ワンマンライブのステージから見た、お客様一人ひとりの顔や瞳も心に残っています。音楽を通して誰かと出会い、同じ時間を生きた一瞬一瞬が、現在の私を作っているのだと思います。

今までで一番勇気をもらった言葉や、人生の支えになっている言葉はありますか?

一つだけを選ぶことはできません。

これまで、家族や友人、先生、音楽仲間、そして音楽を聴いてくださる方々から、本当にたくさんの言葉をいただきました。

嬉しいときにかけてもらった言葉、迷っているときに背中を支えてくれた言葉、厳しくても自分を成長させてくれた言葉。何気ない一言に救われたこともあります。

そのときには意味が分からなかった言葉が、何年も経ってから心に届くこともあります。また、旅立ってしまった方の言葉も、今なお自分の中に残り、支え続けてくれています。

どれか一つではなく、これまで出会った方々から受け取った言葉のすべてが、私の大切な財産です。

これから挑戦してみたいことや叶えたい夢を教えてください。

一番の願いは、これからも音楽を長く続けていくことです。

歌い続けるための情熱と体力、生命力を持ち続け、自然との関わりをさらに深めながら、自分にしか作れない作品を生み出し続けたいと思っています。

具体的には、新曲が増えてきたので、それらを一つの作品としてまとめたアルバムを、また制作したいです。そして、新しい楽曲をバンドサウンドで届けるワンマンライブも開催したいと思っています。

さらに、いつか海外でもライブを行い、自分の音楽や、森・自然・宇宙を描いた世界観を、国や言葉を越えて届けてみたいです。音楽や映像を通して、言葉がすべて伝わらなくても、心や感覚でつながれるような表現を目指しています。

そして、自分の音楽を聴いてくださる方や、活動を通して関わってくださる方との出会いを、国内外にもっと増やしていきたいです。

音楽を作り、歌い、誰かに届ける。その時間を大切に積み重ねながら、出会った皆さんと一緒に、まだ見たことのない景色を見ていけたらと思います。

蓮音まゆの写真

ファンの皆さんに「ここを知ってほしい」という意外な一面はありますか?

今はステージで歌っていますが、人生で初めて自分から立ったステージでは、一言も歌えませんでした。

保育園のお祭りでカラオケ大会があり、「歌いたい人!」と聞かれて、勇気を出して「はい!」と手を挙げました。ところが、ステージでアニメの曲の伴奏が流れても、緊張して一言も歌えないまま終わってしまいました(笑)。

でも、よく考えてみると、当時は家でも特に歌っていなかったし、練習もしていなかったので、突然ステージで歌えるわけがないですよね(笑)。

そんな私が、なぜか15歳で音楽を始め、今では長くステージに立ち続けています。最初のステージが完全な無音だったことは、今の姿からは少し意外かもしれません。

もう一つは、好きなアニメをリアルタイムで観ているとき、実はものすごく興奮していることです(笑)。放送中に感想をたくさん投稿したくなるのですが、Xは蓮音まゆの音楽活動用アカウントなので、つぶやきたい気持ちをいつも抑えています。

表面上は静かでも、画面の前ではかなり盛り上がっています。いつかアニメ専用のアカウントが必要かもしれません(笑)。

最後に、応援してくださる皆さんへメッセージをお願いします。

世の中には、たくさんの人と、たくさんの音楽があります。その中で、どうして蓮音まゆに辿り着いてくれたんだろう。不思議だなと思います。

出逢おうと思って出逢えるわけでもないし、一度出逢っても、そのまま離れてしまうこともあります。だから、出逢ってくれたこと、その出逢いが縁になって、今も繋がっていることが、本当にありがたいです。

いつも応援してくださる皆さん、出逢ってくれてありがとう。

そして、この記事で初めて知ってくださった方も、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。これも何かのご縁かもしれません。

初めての方には、代表曲『森は生きている』のミュージックビデオや、ロードムービー作品『地球の時間へ向かう旅』を、ぜひ観ていただきたいです。

ニューヨークで行った路上ライブの映像もあります。タイムズスクエアやセントラル・パーク、地下鉄の電車内で歌っているので、普段とは少し違う蓮音まゆを観ていただけると思います。

もし何か心に引っかかるものがあったら、YouTubeのチャンネル登録もしていただけたら、とても嬉しいです(笑)。
https://m.youtube.com/hasunemayu

そして、ぜひライブにも遊びに来てください。
私にとってライブは、生命のエネルギーを届けるパワースポットであり、
「魂のごはん」です。

いつかライブで、同じ時間とエネルギーを分かち合える日を楽しみにしています。

蓮音まゆ
蓮音まゆ

蓮音まゆ(はすねまゆ)

楽曲リンク

森は生きている

https://youtu.be/yEbsTGEoL-M?si=1kTbauLn6D9Rtbuo

地球の時間へ向かう旅|ロードムービー/最果てラジオ/The Edge of the Planet

https://youtu.be/NvvIBjJH5Mg?si=pbvV1fHuRPkAT1ZC

アメリカNY Journey 路上ライブ

https://youtube.com/playlist?list=PLXa-fZy5XAdMUMj_hxSYRV6InLdA9wafA&si=V6x7xbF0RNVkMC7A